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2018.07.20

消費者金融の利息について

かつて消費者金融業者は、利息制限法と出資法の上限金利の差によって生じるグレーゾーン金利で融資を行っていました。

出資法の上限の方が高く、そこを超えなければ少なくとも罰則は受けませんでしたし、合意で利息制限法の上限を超えることは認められていたのです。

しかし、のちに判例が変更され、そのような合意は無効とされました。

その結果、払いすぎていた利息は元本に充当することができるとされて、人によっては何十万円もの過払い金の返還を受けられるという事態が生じました。

現在では判例を受けて、法律は改正されており、グレーゾーン金利はなくなっています。

ただ、改正前からずっと利子を返済し続けてきた人は、現在でもまだ過払いが発生している可能性があります。

弁護士の過払い金請求バブルも、現在はこの残った需要を食いつぶしている状態であるため、いずれこの業務はなくなるでしょう。

現在のキャッシングサービスを提供している業者は、大手は法令を遵守して営業しています。

借りるときに違法な利率を設定される心配はありません。

したがって、かつての悪いイメージしか持っていない人は、安心して利用してもよいです。

もちろん、だからといって安易に使うことはやめましょう。

かつてよりは低い利率で貸していますが、それでも法定の上限マックスで貸しています。

つまり、お金を借りすぎれば返済が困難になります。

特に、遊興費など我慢すればよいことは、借金をしてまでやらないようにすべきでしょう。